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バイオリズム [バレエ日記]

空気が重い。
身体も思うように動かない‥ 鈍い。
この感覚、どうにも払いきれない。

そう感じてるのは、私だけじゃないようだ。
みんなの動きにも、どこか重たさが見てとれる。
誰もが、無意識に身体で感じとっているんだろうか?

教室には、全く話し声がない。
音楽と先生の声だけが響く。
アンシェヌマンの間のちょっとした休みの時さえ、誰の表情も固い。
パが上手くいかなかった時のちょっとした苦笑いや、
目を合わせて、互いに笑いあう声もない。

やはり、みんな感じとっているんだと思った。
そういう時は、誰もが目を伏せて、寡黙に先生の指示に従う。
感情の琴線に触れないように。

いつもよりキツイ言葉が浴びせられても、心静かに注意を聞く人がいた。
生きていれば、いろいろあるもの、コントロールできない時もあるさと
相手の感情に流されず、優しく受け止めていた。

また逆に、そこまで言うのかという程の容赦ない指摘に
言葉を失うように帰って行った人もいた。
彼女も、先生が、そういったバイオリズムの持ち主であることを理解しているのだが。

たぶん、ここに来ている大人の多くは、ただのカルチャーだと思っていない。
健康維持の為でもない。
だからこそ続けられる。
そうじゃない人は、たいがい辞めていく。

みんなで適当に楽しんでワイワイ‥ は、期待できない。
皆、もっとストイックだからだ。
だから、何があっても、黙々とレッスンしていく。

私も、そうだ。
こういった事に限らず、気にしないように心がけている。
気持ちを切り替えて、自分にのみ意識を向けて。
でないと、心が折れる。

以前は、自分の為だったが、今は教室が明るくなるようにと、
最近ちょっとしたグッズを忍ばせていっている。
あれは役に立ったのだろうか?

たぶん、外から来るものには、力を発揮していただろう。
ただ内側からのものに関しては、少し難しかったのかもしれない。




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