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美しいバレリーナ [バレエ日記]

綺麗だな‥ あらためて、そう思った彼女。
まだバレエ歴5~6年だろうか、20代のOLさんだ。

リハーサルの時に踊ったパドカトルで、私は、彼女に見とれてしまった。
技術的には、まだまだだが、持って生まれた素材が抜群に良い。
ほっそりとした身体、細く長い手足、小さい顔でしかも可愛い、そして何より長い首、
首から肩~腕へかけてのなだらかな線、踊りも柔らかくて優雅。
おしいかな、膝が真っ直ぐ、足首が柔らかくて甲があれば完璧だ。
もし、彼女が子供の頃からバレエをやっていたとしたら、
どれ程素敵なバレリーナになってただろうか‥ と思う。

先生も、彼女のことを気に入っているようだ。
発表会では、常に、ソロとまではいかなくても、
主要な踊りをさせている。
どことなく、上品さを漂わせる彼女の踊りでもある。
以前、発表会を観に来てくれた友達が、彼女を絶賛していたのがよくわかる。
決して、上手いわけじゃないんだが。
技術だけじゃないんだなと思わせられた。

そういえば、バレエの知り合いから聞いた話。
ある人がバレエ団に入ったが、技術的には、いまいち。
だが、顔も姿も美しい人。
その人は、公演のたびに、あまり踊る役回りじゃないが、
いつも、主要な王妃とかで、公演に出ていたらしい。
やっぱり、舞台では、見た目が重要なんだろう。
たとえ素人集団の発表会でも、先生の欲が出るだろうから、
見た目的に良い舞台にしたいのも、うなずける話。
かの有名な熊〇哲〇は、ダンサーを選ぶ基準に、
綺麗な人(顔も含めて)と、はっきり言いきっていたような気がする。



そんなもんか。
そんなもんだろう。(苦笑)


バリエーションへの憧れ [バレエ日記]

大人から始めたバレエでも、10年もやってれば、
バリエーションのひとつも踊ってみたくなる。
仲間のひとりと、最近は、そんな話をしたりする。
「やってみたいよね~、あれも、これも。」 と。

が、しかし、「ここじゃ出来ないね。」 と、結局。話はそこに落ち着く。
いつになったら、バリエーションをやらせてもらえるのかと、
望みはあっても、きっと無理だと。

しょうがないさ、踊るメンバーは、もう定着してるようだし、と、
思いつつも、諦めきれないで、
恨めしげに、バリエーションを踊っている人を見る彼女。

「せめて、お稽古の時にでも、やってくれればいいのに。」
そう彼女は、言った。
そうだねと、私も思う。
けれど、お稽古の時にサラ~っと、1~2回やっておしまいなんて、私は嫌だな。
やっぱり、ある程度、体に馴染むまで踊りこみたい。
もちろんポワントで。
けど、ここでそれは、なさそうだ。

レッスン室の後ろで、他の人のバリエーションを真似する彼女。
ここの大人クラスでは、先生に気を使うせいか、あまり見かけない光景だが、
それもありかな‥ と、思った。

自分の踊りだけじゃなく、人目を気にせず、もっとバレエを楽しまなくちゃ、
やりたいことをやってみようか、と。



タグ:バレエ

歩くこと 走ることの難しさ [バレエ日記]

歩く、走る、普段は意識せずにやっていることが、ことバレエになると
これ程、上手下手の差が出るものはないと思う。
パをやる時は、誰もが身体のいろんなところに気を使い、丁寧に行なおうとするが、
走ったりする時には、それほど神経を使わずにやってしまうことがある。
実際、走る練習なんて、レッスンではやったことない。

だがバレエが上手な人は、走っていても美しいのだ。
短い距離で小走りするだけじゃなく、演目によっては結構長い距離を走ったりするものもある。
そういう時でさえ、走り終える時までじつに軽やか。
ドタドタとした重たさなど、微塵も感じない。
いったい、どこが違うのか?

膝か?
いや、膝は曲げて走っているようだ。
よくいう身体の引き上げ‥ なんだろうか?
たぶん、そうだろう。
だが、簡単に引き上げと言うが、これがなかなか難しいのだ。

バレエをはじめたばっかりの人や、バレエ経験が浅い人でも、
股関節が開いていて、綺麗に180度開く足を持っている人も、たまに見かける。
だが、引き上げの出来ない彼女達の踊りは、何をしてもグラグラで、美しいとは程遠い。

逆に、足が、それ程開かない人でも、美しく踊る人はいる。
確かに、アラベスクやデブロッペなどの足は低かったりするが、
上半身が足に連れることなく、どの動きも安定していて踊りが決まる。
もちろん、そういう人達は、バレエ経験も長かったりするから、
基本が身に付いているということなのだろう。

だからといって、アンデオールが出来るにこしたことはないし、
本気でバレエに取り組みはじめたら、足が開く人の方が上達が早いと思う。
もともとバレエは、アンデオールが出来ることを前提にしたものだ。
これが十分に出来ないと、完璧に正しく踊るのは難しいのじゃないだろうか。
にしても、プロの人でも(日本人に限って)、
完璧なアンデオールの出来る人も、そうそういないそうだが。


美しく走る。
結局のところ、基本がどれだけ身についているか、なのかもしれない。
どうやったら、美しく軽やかに、長い距離を走れるのか‥
すぐ息切れしてしまうのは、年齢のせいなのか‥ 体力も筋力もない‥
言い訳ばかりが出てきてしまうが、所詮正しい基本が身に付いてないだけのこと。

長いことバレエをしてきても、基本を身に付けるのがどれだけ難しいかを、
そんなところでも痛感する。
 歩くだけなら、綺麗にやる自信はあるのだが‥(笑)



走り方の稽古、膝を伸ばしたバージョン、曲げたバージョン、ポールドブラつけたりしながら、
レッスン室2周とか、毎回やってもらえないだろうか。(笑)




タグ:バレエ

アンデオールへの執着 [バレエ日記]

「どうして出来ないのか、わからない。」

以前行っていたバレエ教室の若い教師の言葉だ。
たしか、ある程度大きい子のクラスを、受け持っていたはず。

彼女がバレエを始めたのは、ごく小さい時。
両親がバレエダンサーで、母親の始めたバレエ教室で、ずっと稽古をしてきた。
中学卒業後、海外のバレエ学校へ留学し、卒業している。

彼女にとっては、出来なくて困ったという経験が余りないのだろう。
こんな風に、ごくごく自然にバレエが身に付いてきた人にとって
アンデオールすら、どうしてこんなに出来ないんだ。。。 と、
苦しむ者の気持ちを、理解するのは難しいのかもしれない。

バレエを大人から始めた人でも、綺麗に足が開いて、
難しいパまで、踊りこなせようになっている人を見ると、正直羨ましい。
もっと若かったら‥  もっと時間があったら‥ 
そんな気持ちにさせられる時が、しばしばある。

「そうじゃない!! そのカタチはカッコ悪いから!!」
そう言われ、何度も直そうと頑張るが、出来るのは、ほんのちょっとの間だけ。
やたら辛くて、痛くて、維持できない

なんで、こんなに出来ないのか。。。 



私は、X脚だ。
羨ましがられるが、股関節が開かないから、弊害になることの方が多い。
膝を伸ばせば、前傾になって腰が反ったり、形が崩れる。
ボディや形を意識すれば、こんどは膝が曲がってくる。

引き上げが足らないから‥    だけじゃムリだ。。。
股関節からのアンデオールがないと。



ああ、そうか。
この人も、小さい頃からバレエをやってたんだ。
綺麗に180度開く足を持っている人だ。

どこかのサイトで読んだ。
腱を切ってしまえば、誰でも180度開くと。
お相撲さんとか、たぶんそうだろう。

でも、どうなんだろう?
若い時ならともかく、代謝が落ちてくる年齢で腱を切るような無茶をしたら
身体に、どれだけ負担がかかるのだろうか?
回復までの時間も、年齢が上がる程に、かなり時間がかかるだろう。
まして、切るほどのストレッチは、自分ひとりでは痛くてできない。

いや、それよりも、『そこまでして、バレエに固執するか?』 だ。
バレリーナを目指す子供じゃあるまいし。
逆に、靱帯の伸びきった股関節は、筋力をつけとかないと、
年をとってから、歩行困難などの、体に不自由をきたすかもしれない。
もしもそんなことになったら、家族にとっては迷惑千万だ。
私って、バカじゃないかと思う。








でも、なあ。
好きなんだ、バレエが。

コールドじゃなくて、バリエーションが踊れるようになりたい。 パ・ド・ドゥも‥
綺麗だねと言われる程、上手くなりたいんだ。








きっと、これからも、私は普通にストレッチしていく。
「出来てないよ!!」と言われ続けながら。

アンデオールは諦めないけど。





バイオリズム [バレエ日記]

空気が重い。
身体も思うように動かない‥ 鈍い。
この感覚、どうにも払いきれない。

そう感じてるのは、私だけじゃないようだ。
みんなの動きにも、どこか重たさが見てとれる。
誰もが、無意識に身体で感じとっているんだろうか?

教室には、全く話し声がない。
音楽と先生の声だけが響く。
アンシェヌマンの間のちょっとした休みの時さえ、誰の表情も固い。
パが上手くいかなかった時のちょっとした苦笑いや、
目を合わせて、互いに笑いあう声もない。

やはり、みんな感じとっているんだと思った。
そういう時は、誰もが目を伏せて、寡黙に先生の指示に従う。
感情の琴線に触れないように。

いつもよりキツイ言葉が浴びせられても、心静かに注意を聞く人がいた。
生きていれば、いろいろあるもの、コントロールできない時もあるさと
相手の感情に流されず、優しく受け止めていた。

また逆に、そこまで言うのかという程の容赦ない指摘に
言葉を失うように帰って行った人もいた。
彼女も、先生が、そういったバイオリズムの持ち主であることを理解しているのだが。

たぶん、ここに来ている大人の多くは、ただのカルチャーだと思っていない。
健康維持の為でもない。
だからこそ続けられる。
そうじゃない人は、たいがい辞めていく。

みんなで適当に楽しんでワイワイ‥ は、期待できない。
皆、もっとストイックだからだ。
だから、何があっても、黙々とレッスンしていく。

私も、そうだ。
こういった事に限らず、気にしないように心がけている。
気持ちを切り替えて、自分にのみ意識を向けて。
でないと、心が折れる。

以前は、自分の為だったが、今は教室が明るくなるようにと、
最近ちょっとしたグッズを忍ばせていっている。
あれは役に立ったのだろうか?

たぶん、外から来るものには、力を発揮していただろう。
ただ内側からのものに関しては、少し難しかったのかもしれない。




息切れする程の苦しさ [バレエ日記]

息があがる、思わず肩で呼吸してしまう。
走りこんだ後のポーズ。

落ちてる!! 後ろ足に乗っからないで!!

叱責が飛ぶ。
身体を直し、じっとして待つ。
アンデオールした軸足の後ろの付け根が痛い。

まだか。。。 限界っ。。。

ほんのいっときの動き始めるまでが、異常に長く感じる。
やっと、次の動きに入った直後のグランポールドブラが、フラつく。

次はワルツだ。
丁寧な動きで、リズムを切る。
自分が満足できるパよりも、動きを合わせることが優先するコールド。
だが、ぎこちなさが、やはり気になる。
動きが、身体に完全に入っていない。

遅れずに、他の誰をも頼らずに、自立して、曲をよく聞いて動くことを要求される。
ひとりでも踊れるようにと。

マズイ、間違えた。。。

いくつか足の位置が違ってしまった。
すんなり動けない、もどかしさ。
私って、こんなにカッコ悪かったっけ?
鏡を見ては、ゲンナリする。

それでも動きが揃ってきたのを見て、先生は少しは満足した模様。
厳しい表情が和らいでいる。

次回も大丈夫だろうか?
間違えずに踊れるだろうか?
本番じゃないが、毎回緊張してしまう。

物覚えの悪さを嘆いても仕方がないが、いいにこしたことはない。
不安はつきない。
いちど険しい表情で睨まれると、その後もマークされるから
余計にギクシャクしたりするから困る。

基本に忠実に。
ひとつひとつ、こなしていくしかないようだ。


あとは、体力、持久力。



タグ:バレエ

 [バレエ日記]

この時期になると時々、「何でこんなに頑張ってるんだろ‥」 と思う。
上手くなりたい‥ の気持ちが揺らぐ。
頑張っても、やっぱり‥  なんだと。

楽しまなくちゃ‥ と、自ら盛り立てて、レオタードを新調してみる。
自分好みのリハーサルスカートを作ってみる。
曜日を選んでレッスンに行く。
が、それでも、取り残されたような感覚を味わうこともある。

もう、やめようか‥ と、しばしば考えては思い直す。
その繰り返し。
このままなんだろうか?
たぶん、このまま続くんだろうな、と思う。

一気に状況が変わってほしいと願いながら、何年も過ぎてきた。
わかったつもりになって、もう大丈夫と思っていても、そうじゃない時だってある。
私が、望みすぎるのか?


諦めきれない思い‥




タグ:バレエ

バロネのやり方 [バレエ日記]

もっと足を上げて!
つま先伸ばして!
ちゃんとジャンプして!

また同じ叱責が飛ぶ。
ジャンプのバロネで、進んでいくパだ。
股関節が、きれいに開かなくて、パッセの膝が内側に入る。

どうしたもんか‥

また、ジャンプが上手くいかない。
前々回の時も、そうだった。
上手く飛べない。
無理やり必死で飛んで、息ばかりが上がってた。

もしや、軸かも‥

そうだ、そうに違いないと思った。
どうしても上げる足、出す足ばかりに注意が向いてしまうが
軸足が正しくないと、余計に筋力を使うだけかもしれない。
骨盤を立てて、正しく真っ直ぐにプリエをして押し出せば
足裏のドゥミが自然に使えて、きっとジャンプが楽に出来るはず。

やってみよう、まずはそこからだ。
上げる足も、それが出来るようになってからにしよう。
足高く!と、注意されるだろうが。

とにかく、基本だね。
出来ないところ、やりにくいところは基本が出来てないか
間違ったやり方を思い込んで、やってるだけだと思う。


にしても、ジャンプは疲れるわ。。。(;´Д`)

タグ:バレエ

夢の場 [バレエ日記]

「大人のチュチュ姿は、みっともないわ。」
と、知人のバレエ教師は言う。
もちろん、スラっとスタイルが良くて、手足の長い人は別だ。
空気の読めない彼女は、次回の舞台で、私が着るというのに、そんなことを言う。

確かに美観だけを考えたら、そうだろう。
だが、お金をとるプロの舞台じゃないし、個人の発表会なのだから
そこまで言わなくてもいいのじゃないか?

大人も、おばさんも、バレエをやりたい。
舞台に立ちたい。
チュチュを着るのが、憧れな人だっている。

少々見苦しかろうが、彼女達の夢を、愛を持って、見てくれないのだろうか?
プロ意識のある知人の感覚は、それを許せないのか?
そういう気持ちは、できれば、本人の心の中にだけに留めてほしい。
もしくは、同意見同士の仲間内だけの会話にするとか。
いや、彼女は、私も同意見だと思っているのか。

正直 、私も見苦しいと思うこともある 、できれば着たくない。
が、同じ教室の仲間の中で、もし似合ってなかった人がいたとしても、
頑張ってる人のチュチュ姿を、私は批判したくない。
むしろ応援したいのだ。

テレビや映画の世界のように、昔のお姫様は、綺麗な人ばっかりだったのか?
王子様はカッコイイ人ばっかりだったのか?

夢は、与えるだけじゃない。
舞台に立つ者にとっても、実現させる場なんだ。



タグ:バレエ

手作りレオタードの魅力 [バレエ日記]

有名なバレリーナ、森〇〇子さんは、かつて私が行ってた教室の先生の後輩だったそうだ。
その森〇〇子さんが、まだ若い頃(10代?)、手作りのレオタードをデザインして着ていたそうで、
その先輩にあたる、かつての教室の先生は、同じものが欲しくて、
親に頼んで、オーダーしにいったという。

当時、レオタードの手作りは、普通にあたりまえの時代だったらしく
その森〇さんデザインのレオタードは、その教室で、随分流行ったらしいが
もちろん、金持ちのお嬢様だった、かつての教室の先生以外、誰もが自ら手作りだった。

レオタードを作る‥ 考えたこともない。
子供用じゃなく大人用‥ 買うことしか考えたことない。

が、しかし、
たまたま、ネットで、レオタード用の生地を売ってるところを見つけた。
なにげに、『レオタードの作り方』で、検索してみたら、作り方もちゃんと載ってる。

自分で作る人って、いるんだ。

ちょっとした驚きだ。
「コツさえつかめば、意外と簡単。」 と、あるサイトには書いてある。
コツかあ~~
誰かが教えてくれればねえ。
『百聞は一見にしかず』 だ。
それを教えてくれる店が、あるにはあるが、関西方面。
遠くて無理だ。。。

生地を見ていたら、ムクムクとわいてきた、作ってみたい衝動。
自分で作れば、好みのデザインで、しかも安上がりだ。
ホント誰か教えてくれないものか。

と、思いつつ、練習用のスカートさえ、作るのが億劫だったりするから、
どうしようもない。(^ω^;)



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